眠られぬ真昼のために

非プログラマー。金属加工、夕飯のレシピまで、モノづくりは幅広く。

主人公、起きているか?

先日Twitterで流れてきたんだが、この匿名の人、最近どうしてるんだろうか。
2年前の匿名ダイアリーなんだが、すごく共感できるところがある。
「主人公ではない」感、分かるんだよな。
年齢的にも、状態としても結構近いものがあって、
anond.hatelabo.jp

今の僕は三十一歳。自分がやりたいことを見極め、がむしゃらに夢を追い始めるには微妙な年齢である。夢を叶えようとしても、たとえば警察官になるには既に受験資格を失っているし、俳優を目指そうにもこの年齢の未経験者を入れてくれる劇団を探すのは難しい。

https://anond.hatelabo.jp/20170729233219

そうそう、この感じ、とてもわかる。年齢的な背景も近い。
私の場合、ある国家資格は持っているのだけれども、現状を考えると、それだけで満足いくまで食っていくことは難しい。
絶望の中で希望があるといいな。
起業をして成功しやすいものとして、生活基盤が確保されている、というところがあって、そこができていない分がつらいよね。
まだ生活基盤の確保には遠い。
アカデミアにいた期間が長く、バイトもしないようにと言われていたために貯金も少ないしな(1000万はいかない)。


「主人公、起きているか?」「人に騙されるなよ」
という禅問答を思い出す。
結局ね、私は騙されていたのよ。それも親に。
その分見返すためにね、全部は取り返せないかもしれないけれども、その分の代償は支払ってもらう。

上記の禅問答のソースを探していて、見つけたサイトのリンクを貼っておきます。
carepers.jp
www.rinnou.net

簿記2級申し込み

第153回簿記の申し込みをしてきた。
申し込み期日が10月22日であり、私の仕事のスケジュールを考えると、今日が実質的な申込み最終日だった。
インターネットで申し込むと手数料が取られるので、商工会議所まで歩いて申し込んできた。

簿記なんてのは、本来ならば新卒で入社するまでに、否、高校で進路を決めるくらいまでに勉強しておくべきものだ。
(ということにようやく気づいた最近)
人生というバランスシートを、充実させないと勿体ない。
1年という時間がキャッシュにあたり、そのキャッシュフローの改善もしていったがよい。
親が仮に自営業者であったとしても、会計的思考ができないと、道を踏み外す、私のように。


簿記3級は3日勉強したら取れたので、2級もすんなり行きそうかなと思ってインターネットで検索をすると、ちょっと時間がかかるものらしい。
昔と比べて出題範囲が広がっていることが、必要勉強時間の増加につながっているらしい。

資格の勉強で大事なのは、勉強方法を間違えないことである。
まずは、どういった資格試験であるのかの認識を適切にすること。

知彼知己、百戰不殆。不知彼而知己、一勝一負。不知彼不知己、毎戰必殆。
(彼を知り己を知れば百戦して殆ふからず。彼を知らずして己を知れば一勝一負す。彼を知らず己を知らざれば戦ふ毎に必ず殆ふし。)

試験の種類は通すものなのか、落とすものなのか、絶対評価なのか、相対評価なのか、配点はどうなのか、各科目毎に足切りがあるのか、禁忌肢があるのか、そういったことを知るのが最初。
次は、外せないところを重点的に、正答率の高いところを間違わないように抑えていく、というのが王道である。
そして、点数が取れるようになってきたら、正答率の低いところやマニアックな論点についても手を広げるとよい。
また、資格の内容についての勉強方法は主に2つあると思っている。
問題を解きながら理解を進めて記憶していく方法と、大枠や各論を理解した上で問題を解きながら記憶していく方法、である。
それぞれの人に合うやり方があるが、私の場合は後者である。
大枠はなんとなく掴んできたので、あとは実践あるのみ。

今までの勉強の感想としては、商業簿記連結会計のところが結構量多く、工業簿記の方は各仕訳同士の関係を理解するのに手間取る上に結構分量もある、といったところ。
現在のメンタルの状態で、資格試験に手を伸ばすのはあまり適切でない(と確か借金玉先生が言ってた)けれども、簿記は何の上でも必要で、何する上でも役に立つ基本的なことであるので、やっていこうと思う。

最近ストンと心に落ちたtweetの一つ。
傷ついた人には分かるのだよ、簿記の重要性。
以前は簿記3級持ってただけで、何も分かってなかった。
今は分かる簿記の重要性。
大学生のときにCPAとるの目指せばよかった…どうせ暇だったし。
後悔先に立たず。

しなかったことへの後悔

人生って、気づいたら後手後手に回っている。
これは幸運の女神だ、と思って前髪を必死で掴んだにもかかわらず、それまでの蓄積からか、その手を離してしまった。
今になって思う、あっちのほうが良かったのではないか、と。
あの人と結ばれた方が、幸せだったのではないか、と。

最近、自分がわからなくなっている。
昔の自分に思いを馳せてしまっている。

強みがわからなくなって、この本を買って、改めてStrengths finderをやってみた。
8年前に一度やっていたのだが、いろいろな経験は私を変えたところがあるだろうし、と思ってした。
注意点としては、新たなアカウント作成が必要で、そうしないと、購入したコードが無駄になるそうだ。
結果は以下の通りだった。

順位 今回 8年前
1 分析思考 慎重さ
2 着想 学習欲
3 慎重さ 分析思考
4 学習欲 内省
5 回復志向 回復志向

んー、ちょっと変わってはいるものの、3つばかりは一緒か。
分析思考、のところのアドバイスとして、

<活発性>の高い人をパートナーにしましょう。この人の持つ「性急さ」が分析段階から実行段階へとあなたを追い立ててくれるでしょう。

という記載があって、元彼女は(多分)活発性を備えているように感じるところがあったため、この考えを取り入れるのであれば人生のパートナーとして結構良かったのではないかなととても思った。
肌感覚として、違和感を感じてはいたものの、完全一致とはいかないものですしね。

“結婚に対する考え方は人それぞれかもしれませんが、私は「自分の生き方」として自分の基本に置いてます。自分で決断した事ですからね。 当たり前の事だと思いますが、長年過ごしている内に人は変わって行きます。好みのタイプも、食も、見た目も、環境も、価値観も。相手も、もちろん自分もね。 それでも「自分で決めた自分の人生」と、強く意識しないとしんどいかな。 顔を見るのもイヤになったり、いてくれてよかったと思ったりの繰り返しです。きっと主人も。そんなもんだと思っています。 「気持ち」なんて不安定なもので振り回されたら、誰と結婚してもムリかな・・と。 相手ではなく、自分です。 自分が助けられてる部分を強く意識し感謝しながら、自分が決めた人生の中で、自分が幸せになるように努力する。 自分が決めた人と添い遂げたその先に何を感じる事が出来るのか・・その時に初めて「結婚する」の意味がわかるのかもしれません。”

既婚者の苦労話 | 恋愛・結婚・離婚 | 発言小町

インターネット見てたら、ふとこれが目に入ったのだが、うーむ、そうだなーと納得してしまった。


「人生簿記論」という考え方を最近目にして、後悔を感じた。
借方と貸方、それぞれに何を記入するか、資産としての時間、その他遺伝や出自、個性などの事柄をどう取引するか、そういった考えなんだろうと思う。
まだ、その考えには至っていなかった。
フリーランチはないし、仮にあったとしてもそれでも時間とのトレードオフだし。
年々勝ち筋は細くなっていくばかり。


後悔しても仕方がない部分はあるものなので、人生、やっていきましょう。

自己肯定感の養成

【2019/10/11 22:00更新】追記しました

いろんなストレスに曝されて、自己肯定感がだだ下がりである。
これまで受けてきた教育に見合わない、とても低い年収、職業の不安定さ、あと自身のスキル、職場の部下のキツイ当たり、親に対する怒り。
ほぼほぼ親の言うことを聞いて(疑わずに聞いていた私が馬鹿であった)いたことによる。
親の言うことなど聞くものではない。


ストレスたまっているんだろうと思って、ストレスのチェックをすると、昨年ほどではないにせよ、やはり300点以上の高いスコアが出る。
(300点以上:病気を引き起こす可能性があるほどストレスが溜まっている可能性がある段階)

www.nhk.or.jp


自己肯定感というものがどうも持てずにここまで生きてきた。
自己肯定感を持ちなさい、と言われても、そんなんできねーよ、できてたら苦労しねーんだわ、と思っていたが、一昨日だったか、この文章を見て腑に落ちた。

自己肯定感を持ちなさい、などと、いい年になった人たちに臆面もなく言う専門家がいる。が、それは、育ち盛りのときに栄養が足りずに大きくなれなかった人に、背を伸ばしなさいと言っているようなものだ。

自己肯定感は、これまでの人生の結果であり、原因ではない。それを高めなさいなどと簡単に言うのは、本当に苦しんだことなどない人が、口先の理屈で言う言葉に思える。

現代人をむしばむ「愛着障害」という死に至る病 | 家庭 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

toyokeizai.net

そう、自己肯定感上げることは、無理なの無理。
結局、何かで結果を出すのがよいと思う*。
*これは本当の意味での「自己肯定感」ではない


広瀬隆雄氏がtwitterで下記のようなことを書いている。

これは本当なんだと思う。
パートナーの存在は、とても役に立つ。
自己肯定感高めのパートナー。
いたときのことを思い出すと、自己肯定感の低さみたいなのは感じたことはあまりなかった。
今いないけど。


最近、なかなかつらくて、ワークブックをやっていて(違うものを数冊買ってしまっているのだが、正気の沙汰ではない)、こちらのワークブックをやっているとちょっとずつではあるが自己肯定感が改善してきつつあるようにも思うのでオススメしたい。

自尊心を育てるワークブック[第二版]―あなたを助けるための簡潔で効果的なプログラム

自尊心を育てるワークブック[第二版]―あなたを助けるための簡潔で効果的なプログラム

ただ、私の場合だと、途中まで読み進めたとことで、こちら1冊だけだと頭では理解しているものの、心までスーッと落ちて理解するというところまではいかなかった。
準備として、このスキーマ療法ワークブックの1冊目の、スキーマ療法の体勢を整えるまでの準備(レッスン1~7)は行っておいたほうが、自尊心を育てるワークブックのⅡ 自尊心のスキル 第11章 中核自己を見つけ,愛し,癒す、あたりがやりやすいように感じた。

「うつヌケ」に、毎朝自分に肯定的な言葉がけをする、そのことによって鬱の状態がやや改善した、ということが書いてあったが、それをするにしても結構具体的な文章がドサドサッと書いてあって、その点もいいなと思った。



自己肯定感っていうのは、ありのままの自分を一旦引き受けること、なんだと思う。
"ありのままの自分"っていうと、「世界に一つだけの花」ではないけれども、そのままの自分でいい、という感じに受け取りがちなんだけど、それは違う。
ありのままの自分っていうのは、現在の等身大の自分のことで、認知によって引き起こされた誇張や矮小化された自分ではない。
そこに良いや悪いなどといった判断や、こうしなきゃというような考えは存在しない。
ありのままの自分、それを変えなきゃと思っていたとしても、まずは、自分の形がこうだ、ということを引き受ける、その上でどうにかしたいのであればすればよい。
自分の形がこうだ、ということを判断を挟まずに引き受けること、それを自己肯定感と言う。
そのためには、ありのままの自分を労う、つまりself compassionを発揮することなどが大事だったりする。
その方法が書いてあるワークブック。

【追記】2019/10/11 22:00

soar-world.com

これ読んだ。

それを聞いたゆうすけ先生は、私は「自己効力感は高いのではないか」と言います。

自己効力感とは、「自分はできる!」という感覚のこと。誰かの期待に答えられ続けてしまう器用さがある人は、自己効力感は高くなるけれど、一方で、自己肯定感をほったらかしにしてしまうことが多いんです。

まさに、ゆうすけ先生がおっしゃる通りでした。私は、自己肯定感はほったらかしにして、自己効力感ばかりを高めていたのです。

"人からの期待に応える"ことでしか、自分を認められない。そんな私が自分のための人生を歩み始めるまで/あかしゆか | soar(ソア)

思い当たる節があるわ。
自己効力感はめっちゃある。
できてないことも含めて自分なんだけどね。

概念を作り出すことによるストレス低減

概念工学、という言葉を目にした。
哲学について学んだことはないのだが、概念を作り出すことなんだと思う。
インターネットで検索をすると、こちらが出てきた。

Cappelen & Plunkett によれば、概念工学(conceptual engineering)とは「⑴表象的デバイスを評価し、⑵どのように表象的デバイスを改善するかについての反省と提示であり、⑶提示された改善の実装への努力」のことであるとされる(Cappelen & Plunkett forthcoming, section 1)。

概念工学と概念倫理学 - Lichtung

ストレスの感じ方を変えるのに、出来事や気持ちなどを記録する、という方法がある。
DaigoのYoutubeの動画で言っていたのだが、

自分の感情を表現する言葉をたくさん持っている人ほど、ストレスに強くストレスから立ち直る事が早いということが確認されています。
(中略)
感情に関する言葉をたくさん持っていると、感情に対する解像度が高くなりますので、他人の感情も理解できてストレスにも強くなる上に、自分の感情もコントロールしやすくなります。
(中略)
普段から感情を細かく分解して表現していくことを練習していると、脳はその感情から感じるストレスへの対策を覚えてくれます。

覚えるだけで【ストレス減る言葉】

ということで、語彙力のアップが重要なんだと言う。
その助けとして、日本語としてないんだけど、外国語に存在する言葉、を説明した本としてこちらが紹介されていた。

翻訳できない世界のことば

翻訳できない世界のことば

外国語に存在するなら、状態をうまく表現できるよね。
買ってみて読んだら、イラストがほんわかしてスッと世界の"翻訳できない"言葉と、その意味が入ってきた。
日本語にはあるんだけど外国語にはない表現として、木漏れ日、なども紹介されていた。
感情を表す言葉を色々書いたものとしてこちらも紹介されていて、
感情ことば選び辞典

感情ことば選び辞典

このちょっと小さめのと、大きな字で書かれた版が存在していて、老眼ではないけれども大きな字で書かれたもののほうが読みやすかった。
大きさとしては文庫以上新書未満の感じで、小さめのサイズのものは700円せずに買えるので新書1冊くらいの感覚で買える。
その他に、この本も紹介されていた。
感情類語辞典

感情類語辞典

どちらかというと、脚本を書く上での表現、といった側面が強い印象を受けた。
こういう気持ちのときは具体的な身体表現としてこういう動作、といったような感じ。
そのため、こちらは購入せず。

感情を分解して表現することを行うと、"怒り"だったものが実は欲求不満だったり、条件反射的な反応の一部にすぎなかったり、といったように取り扱いをしやすくなる。
感情、コンセプト、そういったものに"名前をつける"ことによって、それを扱えるようになる。
日本語が存在しなければ、自分で適当に名前をつければ、つまり、概念を作ればいい。
人間はパターン認識をするのが得意で、それで進化してきたものの、そのパターン認識のために誤りにつながることが多いのだけれども、パターン認識を利用したほうがよいときは利用するとよい。
概念工学を使うことによって、ストレスの低減を図ることができるのだ。



筆者注: 特に「概念工学」に関しては認識が誤っていることが十分に考えられますので、ご指摘があればいただると幸いです。

教養による分断

IQが20違うと話が通じないという話はよく聞く。

孤独のグルメを見ていた。
シーズン6第9話「東京都品川区旗の台のサルスエラとイカ墨のパエリア」に、タラのアリオリオーブン焼き、という料理が出てくる。
アヒージョよりも少し深めの、小さな鉄鍋があって、その中にたっぷりのオリーブオイルとアリオリソース(マヨネーズのようなものにニンニクの入ったもの)、トマト、鱈を載せ、オーブンで焼いた料理。
アヒージョのような、油とニンニクの暴力的な熱さの中に、トマトの酸味と旨味が、カリッと皮目も焼かれた鱈に絡みつくというなんとも食欲をそそる料理なのである。
これについて、井之頭五郎が「超絶うまし、アリオリソースのオーブン焼き、旗の台にありをりはべりいまそかり」
というコメントを発するのだが、ありをりはべりいまそかり、などというギャグはある一定の層にしか通じない。
そう、高校の古文の国語をそこそこまともにやったものだ。

こういう知識、教養のようなものを解しない人達には話通じないんだろうなぁ。
日常においても、結構、日本語通じないな、と感じる場面が多く、こういう分断ってのは意外と多いと思う。
できるだけ分断のない階層で生活していきたいものだが、残念ながらそうもゆかない事情になってしまっている。