眠られぬ真昼のために

非プログラマー。金属加工、夕飯のレシピまで、モノづくりは幅広く。

教養による分断

IQが20違うと話が通じないという話はよく聞く。

孤独のグルメを見ていた。
シーズン6第9話「東京都品川区旗の台のサルスエラとイカ墨のパエリア」に、タラのアリオリオーブン焼き、という料理が出てくる。
アヒージョよりも少し深めの、小さな鉄鍋があって、その中にたっぷりのオリーブオイルとアリオリソース(マヨネーズのようなものにニンニクの入ったもの)、トマト、鱈を載せ、オーブンで焼いた料理。
アヒージョのような、油とニンニクの暴力的な熱さの中に、トマトの酸味と旨味が、カリッと皮目も焼かれた鱈に絡みつくというなんとも食欲をそそる料理なのである。
これについて、井之頭五郎が「超絶うまし、アリオリソースのオーブン焼き、旗の台にありをりはべりいまそかり」
というコメントを発するのだが、ありをりはべりいまそかり、などというギャグはある一定の層にしか通じない。
そう、高校の古文の国語をそこそこまともにやったものだ。

こういう知識、教養のようなものを解しない人達には話通じないんだろうなぁ。
日常においても、結構、日本語通じないな、と感じる場面が多く、こういう分断ってのは意外と多いと思う。
できるだけ分断のない階層で生活していきたいものだが、残念ながらそうもゆかない事情になってしまっている。