眠られぬ真昼のために

非プログラマー。金属加工、夕飯のレシピまで、モノづくりは幅広く。

教えるということ

老子曰「授人以魚 不如授人以漁」

魚を与えるのではなく魚の釣り方を教えよ

最近、人にものを教える機会が多い。それも英語で。パソコンのソフトウェアであったり、実際的な方法であったり。
内容は、自分も学んだばかりのことであったり、自分の理解の中途半端なところであったりする場合も幾度かある。
もともと、日常的に使うツール(パソコンのソフトウェア)自体はこれまでに操作に習熟してきたから操作するのも問題ないし、英語版しかないフリーソフトも多々使ってきたので日本語の表示を英語で表現/説明するのも何ら難しいことではない。

さて、パソコン操作も含む手技を説明するのにどうしたらいいのか。
それも、背景の概念が分かっていない人に対して。
当然背景概念をしっかりと理解してもらって、それから実際に手を動かす、というのに越したことはない。
ただ、私自身の使いたい時間は削られるし、説明するだけの資料(この場合は無論英語の方がよい)も持ち合わせているわけではないしで、そういうときはどうするのが最小限の労力で最大限の結果を得られるのか。

残念ながら、最初は基本的な定義や概念を理解してもらわざるを得ない。
まずこれは何で、どういうところがポイントなのか、というところを伝えねばならない。
実際に教える内容は特に難しい内容でもないから、こういうことはできる。
結構ここを端折る癖が私にはあるが、ここを端折っては後々に響いてくる。散々経験した。
仮に「分かっている」「理解している」と相手が言っても、ちゃんと説明を求めることが必要である。
自分自身、これは何か、と問われて確証を持って答えられるものは多くない。
分かっているつもりなのであって、分かっていないのである。
だから、説明を求める。
これは何、これの定義は何、これの目的は何、と。
粗方自分が理解していないのであれば説明はできない。
教えることは教える方の理解にもつながるメリットがある。
ここで相手の理解度を必ず確認して、足りないところは補う。
特に、言語が違うと齟齬が出やすいから注意。
詳しい説明は、多分あれに載ってるよ、とか、あれに載ってるかもしれない、とか、こういう検索をかけると分かりやすいのに引っかかるかも、ということを教えて探してもらう。

それから、実際に行う手技について説明する。
日本語表記が分からないのであれば、スマートフォン等で写真/動画を取ってもらうのが一番だろう。

こうやれば、教えた相手に多分魚の釣り方が分かるようになる。

比較的多くのツールが使えてよかった、と感じる最近である。
英語はツール、パソコンもツール。
結構しっかりとした教育を受けさせてもらってて良かった。
やっぱり、基礎は大事ですな。
数学で、定義や公理から定理を導き出す、そんなイメージ。